2023年オースティンの注目スタートアップ23選!(後編)

Austin記事

「2023年の新しいビジネストレンドとイノベーション予測を捉え、

自身のビジネスに活かしたい」

 

今回はスタートアップ・イノベーションの中心地の1つであるアメリカ・オースティンの2023年注目スタートアップとして、先日公開した2023年オースティンの注目スタートアップ23選!(前編)に引き続き、後編として12社を分野を問わずダイジェスト版でご紹介していきます!

 

▼2022年に特集したボストンの注目スタートアップはコチラ

スタートアップ最前線-2022年ボストンの注目企業22選!(前編)

スタートアップ最前線-2022年ボストンの注目企業22選!(後編)




12.Rainwater Tech

2023年オースティンの注目スタートアップ23選!(後編) Resideoの前CEOであるMike Nefkens氏によるこの新会社は、このリストの中で最も若い会社かもしれない。昨年12月に設立され、2023年前半にはブランク・チェック・カンパニー(白地小切手会社)との合併によりニューヨーク証券取引所に上場する予定です。Rainwater Tech社は気候技術に関するビジョンを掲げており、同社は、地上のイオン化システムを使用して降雨量を最大20%増加させることを目指しています。これによりトラビス湖やグレートソルト湖などの水域を補給することが可能となります。Nefkens氏は、都市や自治体に加え、ゴルフコース、スキーリゾート、大規模な土地所有者、農家などの顧客を獲得することを想定し、さらに同社は1月17日、合併後のRainwater Techの取締役として、世界銀行グループの前総裁であるJim Yong Kim氏を指名したと発表しました。

 

13.Crave Retail

同社は小売業者と買い物客のつながりを強化し、小売タッチポイントのエクスペリエンスを変革することを使命としています。買い物客が試着したいと思ったすべてのサイズとスタイルを小売業者が提供できるようにし、 さらに、買い物客は試着室の中から追加の商品のリクエストやチェックアウトが可能な新しいプラットフォームを提供しています。小売業のベテランでCEOのMatthew Cyr氏が率いるこのスタートアップは、2020年にAustin Techstarsプログラムの一員となりました。現在までにTechstarsとRevTech Venturesから60万ドル以上の資金を調達しています。同社は全米で顧客を見つけ、最近ノルウェーでの立ち上げを発表しました。

 

14.Aquifer Motion

2023年オースティンの注目スタートアップ23選!(後編)

2023年に向けて、オースティンの3DアニメーションスタートアップAquifer Motionは、玩具会社MGA Entertainmentの人形「L.O.L Surprise」ライン向けに、パーソナライズされたアニメーションの制作で提携することを発表しました。共同設立者でCEOのChen Zhang氏が率いるAquifer Motionは、インスタントアニメーションのエピソードとソーシャルビデオを専門としています。そして、クリエイターが複数のフォーマットでビデオをエクスポートすることを可能にしています。昨年、同社はデスクトップアプリを発表し、音声合成AIを統合しました。このスタートアップは以前、Techstars Austinプログラムを経て、Techstars、LDV Capitalなどから330万ドルを調達しています。

 

15.Setpoint

2023年オースティンの注目スタートアップ23選!(後編)

連続起業家のStuart Wall氏とBen Rubenstein氏は、新会社Setpointを設立し、不動産技術(別名:プロップテック)への関心を高めています。多くのプロップテック・スタートアップはすでに消費者の住宅購入を支援していますが、Setpointは、資産を追跡し、より迅速に融資を完了するためのソフトウェアで、こうした取引の背後にある技術的なインフラを提供しています。クライアントには、Opendoor、Offerpad、Orchard、オースティンを拠点とするHomewardが名を連ねています。Setpointは2021年に設立され、昨年、アメリカを代表するトップクラスのVC、Andreessen Horowitzが主導する4300万ドルのシリーズAラウンドに加え、プロップテック系スタートアップが顧客に代わって住宅を購入できるよう6億1500万ドルの負債融資を調達しました。Wall氏は昨年、Techcrunchに対し、Setpointが2023年に10万件以上の住宅取引を支援することを期待していると語りました。

 

16.Zenus

2023年オースティンの注目スタートアップ23選!(後編)

Zenusの幹部は、倫理的、差別的な懸念から非難を浴びることがある顔認識技術について、解決策を見つけたとしています。彼らの技術を使うことで、ビデオ録画は即座に分析され、識別情報を保存せずに匿名化されデータ分析のみがクラウドに共有することが可能となります。自社の技術を「ethical facial analysis(倫理的顔面分析)」と呼ぶ同社は、10月に320万ドルのシード資金調達ラウンドを発表しました。共同設立者のRakshak Talwar氏とPanos Moutafis氏は、ネットワークのいわゆる「エッジ」でコンピューティングパワーを使用するこのアプローチにより、顔認識のコストを削減し、ホテル大手ヒルトンなどの顧客にとってより有益なものにできると考えています。 

 

17.BalkanID

2023年オースティンの注目スタートアップ23選!(後編)

BalkanIDは、IDガバナンスと管理(IGA)という現代技術の問題に対して、人工知能(AI)を適用したソリューションを提供しています。IGAとはつまり、誰が会社のネットワークにアクセスできるかを管理し、その人が本人であることを確認するという手間のかかる作業です。AIはBalkanIDのプロセスを自動化するために使用され、「IGA」に異なる解釈を与え、同社をオースティンのSailPointのような大手テック企業の新興競合企業として位置づけている、とTechCrunchは指摘しています。連続起業家のSubbu Rama氏が率いるBalkanIDは、ステルスモードから抜け出したのと同じ2022年に、800万ドル以上のシード資金を調達しました。Ramaの共同創業者には、Jeremy Patton氏と、Amazon傘下のWhole FoodsとForcepointの元最高情報セキュリティ責任者であるSameer Sait氏も名を連ねています。

 

18.Closinglock

2023年オースティンの注目スタートアップ23選!(後編)

不動産分野の金融テクノロジースタートアップであるClosinglockは、数年前からInnoに注目されていました。しかし、昨年8月にオースティンのLiveOak Venture Partnersが主導する400万ドルのシードラウンドを獲得し、今後の厳しい経済状況への備えを整えました。CEOのAndy White氏とその妻でコミュニケーション担当副社長のAbigail White氏が率いるClosinglockは、2018年に最初の製品を発売しました。それは不動産電信詐欺からタイトル会社を守るために作られたポータルでした。それ以来、文書共有、電子署名、ローンのペイオフ検証をプラットフォームに追加しています。

 

19.Betterleave

2023年オースティンの注目スタートアップ23選!(後編)

CEOのCara McCarty氏とCTOのAlbert Swantner氏は、それぞれオースティンで成功したスタートアップを売却しており、McCarty氏のCode PilotはAngelListに、Swantner氏のMobile Tech RXはRepairifyに売却されました。2022年、The Fund Austinのメンバーでもある2人は、共にBetterleaveを立ち上げ、葬儀、追悼、遺産計画など、大切な人を亡くしたときに発生する大変な事務作業を家族が行えるようにしました。すでに雇用主や保険会社、ホスピスケアなどの組織と連携しています。ForbesやFast Companyなどの主要誌でも注目されている企業です。

 

20.R Labs

2023年オースティンの注目スタートアップ23選!(後編)

元Bumble VPのChelsea Cain Maclin氏は、2022年にGeeta Sankappanavar氏とAshley Vickers氏と共同でR Labsを設立しました。これはWeb3のスタートアップで、ブロックチェーン技術を使い、メタバースでデジタル資産を生産・販売します。この企業は、暗号通貨やその他のデジタルトークンを使った取引で、インターネットの分散型反復を目指す企業の大きな波の一部です。しかし、R Labsの主な目的の多くは、アメリカとカナダにおける社会問題の解決に役立つことを目的とした、現実世界のアイデアとなっています。このスタートアップは昨年、プレシード資金として500万ドルを調達し、その最初の提供物は現実世界にインパクトを与えるNFTになると予告しています。

 

21.Lynx

Lynxは昨年、スタートアップとサービスプロバイダーとの間に新しい支払い形態を提供するために、ステルス状態から姿を現しました。その製品であるSWEAT Noteは、PR会社や小数精鋭のCFOなどのサービスプロバイダーが、将来的に株式になる手形と引き換えに、スタートアップのために割引料金で働くことを可能にした金融商品です。これにより、スタートアップのバランスシートが改善され、また、スタートアップがうまくいけば、サービスプロバイダーはより多くの給料を手にすることができるようになります。Jameson Pitts氏とDavid Stockton氏が共同設立したこのスタートアップは、支払手形に加え、会社の資金がなくなるまでに残された猶予期間と収益の計算機も提供しています。

 

22.Howdy

2023年オースティンの注目スタートアップ23選!(後編)

Howdyは、以前はAstroとAustin Software Inc.として知られていましたが、Jacqueline Samira氏とFrank Licea氏によって2018年に設立しなおされました。このスタートアップは、企業がラテンアメリカで分散型のエンジニアリングチームやプロダクトチームを構築するのを支援します。2021年に210万ドルを調達し、今年初めには、8月に調達した1300万ドルのシリーズA資金調達ラウンドに500万ドルを追加し、その過程で評価額を20%以上押し上げたと発表しました。このスタートアップの顧客には、オースティンのWorkrise、WP Engine、OJO Labsが含まれています。Howdyは昨年Y Combinatorのアクセラレータを通過し、ソフトバンクとオースティンに本拠を置くCapital Factoryが投資しています。

 

23.Milestones Labs

Milestones Labsは、3年間ステルスモードでチャンレンジしました。おそして2022年には、Updater、Dolly、MoveHQのブランドを運営し、転居に特化したニューヨークの企業であるUpdaterが率いる1030万ドルのシリーズAを背景に、急速な市場参入キャンペーンを発表しました。マイルストーンズは、創業者でCEOのDustin Gray氏が率いており、Gray氏は元デロイトのコンサルタントで、GreenPSFという改修のためのオンライン市場を設立した後、RealPageの消費財・イノベーション担当上級副社長を経て、最近ではRealtor.comのオペレーション責任者にもなっています。Milestones Labsは、無料でアクセスできる住宅所有ポータルを提供し、自宅の主要なメンテナンス問題の管理、住宅価値の追跡、所有者が売却を決めた際の取引管理などを支援しています。





今回は、2023年に注目の、「オースティン発スタートアップ23選」をご紹介しました。

如何だったでしょうか?本サイトでは他にもスタートアップやエコシステムに関するニュースをご紹介しています。

 

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引用:
STARTUPS TO WATCH These 23 Austin area startups are poised to have a breakout year in 2023
ジェトロ・グローバル・アクセラレーション・ハブ オースティン
良好なビジネス環境、豊富な人材が生む米テキサスのスタートアップ・エコシステム



投稿者

  • Boston SEEDs運営

    Boston SEEDs は B-SEEDs LLC (Delaware, US) 運営のオンラインメディアです。”Entrepreneurship Mindset”のカルチャーを世の中に更に浸透させるべく主にボストン在住の現役の MBA 生がボランティアで活動運営しています。 Note

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