スタートアップ最前線-2022年ボストンの注目企業22選!(後編)

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2022年の新しいビジネストレンドとイノベーション予測を捉え、自身のビジネスに活かしたい」

 

今回はそんな感度の高いビジネスパーソンの皆さまに向けて、スタートアップ・イノベーションの中心地であるアメリカ・ボストンの注目企業について、先日公開した「スタートアップ最前線―2022年ボストンの注目企業22選!(前編)」に引き続き、残りの11企業をご紹介していきます。

 

ボストンのビジネスに関するニュースサイト「BostInno」は、毎年、過去12ヶ月を振り返り、企業の立ち上げ、資金調達、新たな取引、パートナーシップ、外部評価などを総合的に評価して、勢いのあるスタートアップを選出しています。ここで取り上げる企業は、目標、組織の構成、スタイルは異なりますが、共通して、『今、本当にブレイクする勢いのあるスタートアップ』です。

 

 

2022年ボストンの注目スタートアップはここだ(11社)

 

Odyssey Therapeutics(オデッセイ・セラピューティクス)

オデッセイ・セラピューティクス社は、高度な創薬エンジンによって、炎症性疾患や自己免疫疾患、癌の患者のための次世代精密医療(プレシジョンメディシン)を創出しています。バイオテクノロジー分野のシリアルアントレプレナー(連続起業家)のゲイリー・グリック氏が2021年初めに立ち上げ、 “知的資本”によって差別化を図っている同社は、大手製薬会社から引き抜かれたシニアリーダーや科学者などの豪華な人材を有しています。すでに昨年のシリーズAで2億1800万ドルの資金を調達しており、これは昨年のシリーズAの中で2番目に大きな資金調達になりました。

 

 

Osmoses(オスモーゼス)

マサチューセッツ工科大学(MIT)の化学・材料工学の専門家が設立したこのスタートアップは、水素分離、二酸化炭素回収、天然ガス精製のための分子フィルターを開発しており、100年以上前の技術が現在もなお使用されている工業用の酸素・窒素・天然ガスなどの製造プロセスを革新しようとしています。また世界のエネルギー使用量の15%が化学分離に費やされていると言われているため、この分野での革新は大きなインパクトがあります。例えば、同社のフィルターは、優れた分子識別技術によって、二酸化炭素、窒素、炭化水素などのガスと水素を正確に区別して分離するとともに、二酸化炭素の回収を可能とすることでコストを50%削減することができます。同社は、2021年初めに設立されたばかりですが、すでに数々の賞を受賞しており、11月には300万ドルのプレシード資金を調達しました。創業者たちは、ガス分離は100億ドル規模の成長市場であると語っています。

 

 

Phase Zero(フェーズ・ゼロ)

フェーズ・ゼロ社は、ノースイースタン大学の Techstars Accelerator(テックスターズ・アクセラレーター)の第1期生として卒業したスタートアップ企業です。エンジニアのNgoc Le氏が設立した同社は、デジタルヘルス企業として、患者管理やケアコーディネーションのためにHIPAA(電子化した医療情報に関するプライバシー保護・セキュリティ確保について定めたアメリカの法律)に準拠したデータベースなどを構築し、顧客にコード不要のシンプルな社内ツールとして提供します。

 

 

QuEra Computing(キュエラ・コンピューティング)

キュエラ・コンピューティング社は、ボストンを拠点とする量子コンピュータの開発会社で、2021年11月に1700万ドルの資金を得てステルスモードから脱却し、スタートを切りました。ハーバード大学やMITの卒業生で構成されるこのチームは、世界で最も強力な量子コンピュータを作ろうとしています。量子コンピュータは、既存の計算問題をより速く解決する可能性と、現在の最も強力なスーパーコンピュータの能力を超えた問題の両方を解決する可能性を持っています。日本の楽天もキュエラ・コンピューティング社に出資しています。

 

 

Solchroma(ソルクロマ)

ソルクロマ社は、スマートシティ向けのフルカラー反射型液晶ディスプレイを製造しています。LEDディスプレイが数多く設置されたニューヨークの繁華街「タイムズスクエア」のような外観による光害を避けることを目的とした同社の製品は、内部の光源を必要とせず、消費電力は既存のLEDベースのデジタルサイネージのわずか1%に過ぎません。同社は現在、屋外広告の大手企業やアメリカ国内最大のガソリンスタンド運営会社と商談中です。

 

 

Spoiler Alert(スポイラー・アラート)

アクセラレータプログラム「MassChallenge」と「Techstars」の卒業生であるスポイラー・アラート社は、食品会社が余分な製品を管理するためのプラットフォームを構築しています。戦略的な事業の転換ピボットとシリーズAでの1100万ドルの調達を経て、2022年の大飛躍を予感させる勢いです。Nestlé社、Kraft Heinz社、Campbell Soup Company社、Danone North America社といった大手ブランドとの取引があり、今年従業員数を2倍から3倍に増やそうとしています。

 

 

Stackwell(スタックウェル)

ステート・ストリート社の元幹部トレバー・ロジア-ビルド氏の新たなスタートアップ「スタックウェル社」は、黒人コミュニティにおける富の構築を支援することを目的とした投資アプリを開発しています。この製品は、歴史的に締め出されてきた人々に投資をより身近なものにしようとしています。人種間の貧富の差を解決するのは大変な仕事ですが、同社は、強力な顧問団とシードキャピタルを武器にスタートを切っています。

 

 

Verdox(ヴァ―ドックス)

MITの専門家が設立したクリーンエネルギーのスタートアップで、ボストンのアクセラレーターやイノベーターたちの注目を集めています。同社独自の技術であるエレクトロスイングプロセスにより、二酸化炭素やその他の酸性ガスを回収する際に、最大でエネルギーの80%とコストの70%の削減が可能になりました。ボストンで注目を集めており、多くの著名な機関投資家から資金を調達しています。

 

 

Visit(ヴィジット)

Mass Technology Leadership Council社が選んだ「New Companies of the Year」の一社が、2022年の大躍進を予感させています。世界初のビジュアルインテリジェンス企業を自称するヴィジット社は、企業がブランドのビジュアルのパフォーマンスを測定、理解、最適化するのを支援するプラットフォームを提供し、販売力向上、顧客とのつながりを促進します。同社は、ボストンの計算社会科学と人工知能の専門家であるJehan Hamedi氏によって、2019年に設立されました。

スタートアップ最前線-2022年ボストンの注目企業22選!(後編)

(引用:Vizit ホームページ)

 

 

Wabbi(ワビ)

女性が設立したサイバーセキュリティのスタートアップ企業ワビ社は、フォーチュン500の企業や米空軍との契約を獲得した後、2021年に200万ドル以上のシード資金を調達しました。ブリタニー・グリーンフィールド氏が設立した同社は、コードに常に最新のセキュリティ基準が適用されていることを確認し、継続的なセキュリティ管理を支援する技術に取り組んでいます。MITのMBAを持つ彼女によれば、同社は新規および既存の顧客からの需要が急速に伸びているとのことです。

 

 

Wishroute(ウィッシュルート)

ノースイースタン大学の Techstars Accelerator(テックスターズ・アクセラレーター)を第1期生として卒業したもう一つの企業であるウィッシュルート社は、テキストメッセージによる消費者への積極的なコーチングを通じて、サブスクリプションサービスを行うウェルネス企業の顧客の獲得と維持を支援しています。2021年には初の上場企業を含む新規顧客を獲得し、2022年には6人の従業員からなるチームをさらに成長させる態勢を整えています。

 

 

今回は2022年の注目スタートアップ11社をご紹介しました。新たなビジネスのタネは見つかりましたでしょうか。先日公開した「スタートアップ最前線―2022年ボストンの注目企業22選!(前編)」をまだご覧になっていない方は是非そちらもチェックしてみてください。

 

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引用:

BOSTINNO「THE 22 STARTUPS TO WATCH IN BOSTON IN 2022

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