昨今、様々な業界・企業がSDGsへの取組に力を入れているように、サステナビリティへの注目が高まっています。皆さんの中にも、サステナビリティに関連したビジネスアイディアを欲している方や、会社としてどのように取組を進めたら良いか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
サステナビリティへの関心は日本だけでなく、世界中で高まっています。アメリカ・ボストンでは、昨年11月末、スタートアップやイノベーションに関するコミュニティメンバーが集まり、2022年のBostInno Fire Awardsの受賞者を祝うイベントが開催されました。
今回は、このアワードの9つある部門の1つであるクリーンテック・グリーンテック部門の受賞者の中から、地球を救うためのサステナビリティに関わるイノベーションを次々と起こしている企業をご紹介します！
Agilitas Energy社（アジリティス・エナジー社）
マサチューセッツ州のウェイクフィールドに本拠を置くこの会社は、Fire Award受賞者の中では珍しく一昨年に続き再度の受賞となりました。同社は、北東部で最大の分散型太陽光発電と蓄電池の開発企業となり、2022年の売上が2021年の5倍になると予測しています。また、2022年6月にCarVal Investors社から3億5000万ドル（約463億円、１月現在）の株式資金を調達し、50〜75個のプロジェクトを行っています。
同社のHPから引用
The Live Green Group Inc社（ライブ・グリーン・グループ社）
2021年末にチリからボストンのケンブリッジに移転後、急拡大しているフードテックスタートアップです。同社は、食品に含まれる動物性の原料・添加物を代替するための独自の技術を有しています。800万ドル以上（約10.6億円、１月現在）を調達した後、他の5つのフードテックスタートアップと合併して、UberとAmazonを通じて食品の直販チャネルを立ち上げました。
同社のHPから引用
SES社
電気自動車用のリチウム金属二次電池を開発・製造するマサチューセッツ州の企業で、世界最大のリチウム金属電池をリリースしました。昨年、同社はニューヨーク証券取引所での取引を開始しました。バランスシート上、4億5000万ドル（約595億円、１月現在）の現金を保有しており、これには自動車業界大手のホンダ、ヒュンダイ、GMからの出資が含まれているとのことです。
Seurat Technologies社（セウラート・テクノロジー社）
この3Dプリント会社は、Porsche SE社（ポルシェSE社）などの企業の注目を集めています。Porsche SE社は、Seurat Technologies社が今年行った2100万ドル（約28億円、１月現在）のシリーズBの増資に対する投資家の一人でした。他の投資家には、Capricorn社、Xerox Ventures社、Siemens Energy社などが含まれています。同社は2022年に初めて収益を得ました。年初の従業員数は50人で、2025年までに1,000人の従業員を目指すそうです。
同社のHPから引用
Trella Technologies社（トレラ・テクノロジーズ社）
自然災害のリスクエンジニアだったAja Atwood（アジャ・アトウッド）氏が設立したマサチューセッツ州の企業です。現在は農業のイノベーターとして活躍しています。Trella Technologies社の特許技術は、自動ロボットを用いて、環境の変化をモニタリングしながら、背の高い草木を水平に成長させています。同社は2022年第1四半期に初回分の商品を納品し、収益を上げ始めました。
同社のHPから引用
今回は、ボストンで評価されているサステナビリティ×ビジネスの先進的な取り組みについてご紹介しました。如何だったでしょうか？本サイトではボストンで話題のニュースをご紹介しています。ご質問やご意見あれば、是非お問い合わせフォームをご活用ください！！記事が良かったらシェアをお願いします！
引用：BostInno「Get to know the BostInno Fire Awards greentech & cleantech honorees」
