起業家教育No.1スクール最大ピッチイベントの 勝者は今…?

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起業家教育No.1スクール最大ピッチイベントの 勝者は今…?

バブソン大学のピッチイベントにて勝利を喜ぶAakash Shah氏(左)

以前公開した記事「起業家教育No.1スクール最大ピッチイベントの裏側」で、バブソン大学で行われたピッチイベントについて紹介しました。前回の記事でピッチイベントのイメージはついたけれど、具体的にどのようなスタートアップが勝利したのか気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そこで今回は、このピッチイベントの勝者で、人口肉ビジネスを展開しているHigh Time Foods社をご紹介します!High Time Foods社がどのようなビジネスを展開しているのかや、どのような過程でこのビジネスアイデアを思いついたのかについて掘り下げていきます!

 

High Time Foods社の人口肉ビジネス展開の背景

High Time Foods社は植物由来の肉を販売するビジネスを展開しています。同社の最初の製品は植物由来の鶏ミンチであり、保存料不使用・常温保存が可能という特徴があります。2022年8月5日より、ボストンにあるメキシコ料理店「Boloco」で、タンパク質摂取のための新たな選択肢として販売されています。

起業家教育No.1スクール最大ピッチイベントの 勝者は今…?

vegconomistにおけるHigh Time Foods社の記事より引用

 

設立者のAakash Shah氏はバブソン大学のMBA生であり、2021年に、同じくバブソン大学MBA生のDamian Felchlin氏と共同で、High Time Foods社を設立しました。2人はレストランに出かけた際、可能な限り植物由来の食品を食べようとしていましたが、植物由来食品の種類が少ないということに気付きました。

 

植物性由来の食品を食べたいと思っても、代替肉のバーガーである”the Beyond“か “the Impossible Burger“のいずれかを提供され、食べられる食品の選択肢が限られていたそうです。そこで彼らは、さまざまな料理に使える植物性の肉を作ろうと考えました。

 

彼らの商品は、ミンチ状にしたタンパク質から水を抽出することで、保存料や冷蔵なしで1年間保存することができます。この商品はアメリカのニューイングランド州で作られ、原材料のほとんどをアメリカ国内で調達しています。これは、世界中にサプライチェーンを広げずに、国内のネットワークを使うことで、強固なサプライチェーンを作ることができ、持続可能な企業でいることができると考えたからです。

 

この商品は油と水を加えるだけで、植物性由来の鶏肉として使うことができます。ミンチにした肉をパティにしたり、チャーハンに混ぜたり、ピザの上に乗せたりすることができます。

 

High Time Foodsが今取り組んでいること

現在、High Time Foods社は、豚肉や牛肉、乾燥全卵など、他の製品にも挑戦しています。さらに同社は、Techstars Bostonが提供するアクセラレーションプログラムに参加しています。Shah氏は、このプログラムによってHigh Time Foods社が、業界におけるネットワークや、資金調達のスキル、規模拡大のためのアドバイスを得たと評価しています。

 

彼らは、Sustainable Food VenturesやTechstars、複数のエンジェル投資家から35.5万ドル(約4800万円、2022年8月現在)を調達しています。この中には、バブソン大学のピッチイベントでの優勝による1万ドルの投資も含まれます。Shah氏とFelchlin氏は、この資金の一部を使って、新たに2人のチームメンバーとインターン生を迎え入れ、会社を拡大しています。

 

Shah氏は、バブソン大学MBAのために渡米する前は、インドで厨房の管理をしていました。彼は、食品産業における食品、エネルギー、水の浪費と、食糧難や清潔な水の確保に悩むインドの地域社会とを重ね合わせて見てきました。日持ちのする製品でレストランの廃棄物を減らすことが、High Time Foods社の主な目標の一つです。今後数カ月は、ボストンのレストランに製品を販売することに重点を置いて活動していくそうです。

 

彼らは、アメリカでの販売に加えて、食糧難の地域にもインパクトを与えたいと考えています。そのために、災害救助団体やNPOと、食糧難の地域に製品を提供するための話し合いを進めてきました。世界には、冷蔵設備がなく、場合によっては電気も通っていない地域が多くあります。彼らが開発している商品はそのような場所にも置くことができるのです。

 

今回は、以前の記事で紹介した記事「起業家教育No.1スクール最大ピッチイベントの裏側」に関連して、High Time Foods社のビジネスをご紹介しました。如何だったでしょうか?本サイトではボストンで話題のニュースをご紹介しています。ご質問やご意見あれば、是非お問い合わせフォームをご活用ください!!記事が良かったらシェアをお願いします!

引用:BOSTINNO「Techstars startup brings plant-based chicken to Boloco

投稿者

  • Boston SEEDs運営

    Boston SEEDs は B-SEEDs LLC (Delaware, US) 運営のオンラインメディアです。”Entrepreneurship Mindset”のカルチャーを世の中に更に浸透させるべく主にボストン在住の現役の MBA 生がボランティアで活動運営しています。 Note

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