いつもBoston SEEDsの記事を読んで頂き有難うございます。事務局メンバーのNaoです。Boston SEEDsは「挑戦を躊躇っている人に一歩前へ進んでもらうための」メディアです。そのため、挑戦を具体化するためのアイディア/挑戦の背中を押すマインドセット/挑戦している人の声を届けるエンパシーに焦点をおいた記事を展開しています。
この度、事務局チームでシリーズ物の記事をリレー形式で書くことになりました。タイトルは「事務局チャレンジ」。始まりのキッカケは「挑戦する人を応援するメディアなのに自分達が新しい事に挑戦している姿勢を見せないのはよくないんじゃないか」という沸々と湧き上がったよく分からない使命感です。世界的なコンサルタントである大前研一氏も人間が変わる方法は3つしかないと提唱されており、それは「時間配分」、「住む場所」、「付き合う人」だと述べています。ボストンは世界から挑戦者が集まる最も有名な地の一つです、そこに身を置いている私たちが挑戦を行い皆様に情報を提供できれば、皆様が挑戦者として更に飛躍することを応援できるのではないか。そんな分かるようでよく分からない仮説まで自信を持って確立しました(完全に大前さん頼りのデータサポートです)。何はともあれ、第一回の挑戦を私が行う事になりましたので、いざ!!!
さて、輝く第一回ですが、「米国のスーパーで食べたことのない食品を買ってみた」です。私もボストン、LA、シンガポールと海外に住んできましたが、旅行ならまだしもいざ住むとなると日本人は食も日系、大きくアジア系のものを買いがちになるもの。しょうゆ・酒・みりん・砂糖が王道である日系食に慣れていると中々手を出しにくい食品・お店でも素通りしている食品はあるかと思います。そこで、今回の企画では、スーパーマーケットに行き、自身の興味・関心バイアスを外し、集中力を持って、食品コーナーで食べたことのない食品を選び食してみることで、自分の味幅を広げることに挑戦してみたいと思います。では早速いってみましょう!
いざ、WHOLE FOODSへ
やってきたのはアメリカのプレミアム・オーガニック食品を取り揃えるビッグスーパーマーケットチェーンWHOLE FOODS(ホールフーズ)です。移民が入り混じるアメリカでは、消費者の胃袋を満たすにも様々な食品の取り揃えが必要です。WHOLE FOODSは元々オーガニックや多国籍食品の取り揃えにも熱心なだけでなく、Amazonに買収されて以降はデジタル流通チャネルも駆使し、さらに食品のバラエティが広がった印象を持っております。
まずは生鮮コーナーから。夏の季節商材であるとうもろこし、ナス、ズッキーニが主力商品として並んでますね。その横にピーチですね。日本では野菜と果物は別コーナーに置かれる事が多いのでやや珍しい陳列です。この辺りの野菜は日本でも取り揃えられてますね、ちなみに産地はアメリカ国内及び南米が主流です。
葉物コーナーはどうでしょう。レタス、キャベツ、赤キャベツ、ケール、スイスチャード、スティッキオ、アーティチョークなど日本では「イタリア野菜」とよばれるものが中心に並んでました。こちらは日本では高級スーパーとか直売所なんかに並んでいるようなものですが、青果物業界で働いていた私は全て食べた事があります。
その後も青果物コーナーをぐるぐる回りましたが、品種こそ違うものの全て経験済みでした。元々農産物を取り扱う仕事をしていたので、珍しい野菜に触れる機会が多かったかもしれません。WHOLE FOODSにはこれ以上ないかなと思い、肉・魚・乳製品コーナー、それに飲料などを物色、、、色々ありました!やはり加工品はまだまだ食べたことがないものが多いですね。中身の材料こそ食したことはあるものの、全く違う食品にアップデートされる。「食」ってだから楽しいんだよなと改めて気づいた日でした。今回はその中からこちらの2つを選びましたので、紹介と実食!!
一つ目の食品 “サミラさんのホームメードディップ“
サミラさんのホームメード(SAMIRA’s HOMEMADE)シリーズからビーツスプレッドという商品を選択しました!!これ、何か分かりますでしょうか?ご存知の人はすぐにピンとくると思いますが、これは中東料理の定番食品フムス(Hummus)ですね。ひよこ豆をつぶしてペースト状にして、それをチップスやらトーストなんかにつけて食べる栄養価の高いディップソースです。フムスをもっと知りたい方はこちらから
私はフムスはもちろん食べた事がありますし、大好きなのですが、この食品を選んだ理由は主に二つです。
中東感満載+アメリカトレンドの健康志向のハイブリッド原材料
まず、目に入ったのはソースの色です。フムスって大体茶色とか薄茶色が多いのですが、これはピンクです。ビーツと言い切っているので、赤色が入りピンクになったことは理解できます。そして、そこからシール全面に書いている主原料に目を通すと、、、「ビーツ、ヨーグルト、クルミ、ザクロ、サトウキビの蜜」そして極め付けは全てナチュラル(添加物無し)。この原料組み合わせは中々無いですよね、特に私は中東地域に住んだことは無いので馴染みが少ないという点でも新規性が高かったです。
ローカル感漂うパッケージと移民の香り
もう一つの理由がこれです。このパッケージです。SAMIRAさんと思わしき方の顔がドーン。日本のア○ホテルを思い出しました。ローカル感漂うパッケージ、自分達はナショナルブランドのように洗練されてないけど、味はええからWHOLE FOODsに入ってるんやぞ、どや。的な感じが伝わります。また、下には「本物のレバノン食」と書いてます。ということはSAMIRAさんはレバノン人なのか、レバノン人系のルーツを持つアメリカ人なのか辺りが推察されます。日本では中々無いですが、アメリカは移民の集合体ですので、それぞれが自身のルーツを別で持っています。それらを意識しながら食を選ぶのも楽しみの一つですよね。
実際、この後SAMIRA‘s HOMEMADEさんを調べました、ホームページはこちら。簡単に紹介すると、SAMIRAさんはレバノン生まれ。1975年までレバノンに住んでいましたが、レバノン内戦(第五次中東戦争)の勃発により、インフラが崩壊。当時子供であったSAMIRAさんはまともな教育システムにたどり着けないことから、アメリカで勉強できるよう奨学金を得て、ハードワーク。ハーバード大学で修士号も取られたようです。製造工場もボストンにあり、米国全土のWHOLE FOODSに供給している訳では無くローカルで鮮度の高い供給にこだわっているとのこと。ビジネスを始めたキッカケは、料理が好きで周りからSAMIRAのフムスは世界一だから事業始めたら?と言われたからだそうです。だからフレッシュ&ナチュラルにも全力を投じれるんですね。
実食
早速実食してみました。
トルティーヤチップスをソースに浸し、食べる。おー、、、残念ながら美味しいと直感的には出てこなかったですが、ヘルシー・中東っぽい、意外にマイルド!!が第一印象です。味はまずヨーグルトとスパイスがまざったような感じが先にきます。中東(アジア圏であるトルコなども含む)はヨーグルトソースを多用しますので、それを食べる時と似た感覚です。そしてその後にフルーツらしい甘さと生野菜の味が現れます。これによりヘルシーという印象が決定づけられたのかなと。塩気のないチップスではなく、お肉や魚など味付けがしっかりした食材と合わせると丁度良い具合に個性が引き出せたのかもしれません。ご馳走様でした。
二つ目の食品 “アーバンレメディー“
次にアーバンレメディー(URBAN REMEDY)のブースターショットを購入しました!ブースターショットは様々な国で流行っていますね。元々はしょうがベースのエキスを抽出し、凝縮した飲料でハリウッドセレブが流行に火をつけました。現在は色んな種類がでていますね。日本のオロナ〇ンC的なものを全てナチュラルな成分に置き換えていると思うとイメージしやすいでしょうか。ナチュラル成分が50mlというサイズにギュッとされているので、手軽に身体をイキイキとさせてくれる効果があります。名前こそ聞いた事があったものの、自分で購入してまで試してみたいなーと思うものでもなかったので、今回の企画に入れ込みました。
URBAN REMEDYは健康食品を取り扱うスタートアップで、本商品にも色々と商品開発をしているようです。ホームページはこちらから。 ナチュラル食品への消費意欲が段違いに高いヨーロッパとアメリカでは、これらを如何に効率的に身体へ摂取するかという課題に対して意欲的に取り組まれてますね。日本企業も多くの企業が参入していますので、益々発展していってほしいなと思います!
効果はあるのでしょうが、成分がどれだけナチュラルなのか、、実食の前に成分表を見てみましょう。
オレンジ果汁、人参果汁、レモン果汁、ウコン果汁、オウギエキス、グレープフルーツ種子エキス、オレガノオイル *これら全てオーガニック
でした。オウギエキスは漢方薬に使われる成分ですね。確かに全てナチュラルで元気が出そうです!!そして、全てオーガニックというしっかり強調してきますね。では実食。
うん、、これは美味しいです。ドロッとしているのかと思ってましたが、全然サラサラとしていて一気に飲み干せました。馴染みのないスパイス(多分ウコン、オウギ、オレガノ辺り)が良いアクセントになっていて、それも美味しさを助長しました。次は効果検証です。夕方に飲んだのですが、2-3時間経ってどうなるか観察しました。飲み終わり後は何も感じなかったのですが、40分ぐらいしてから体が少し熱くなってきました、また仕事に対する集中力も高まった気がして、結局19時頃まで仕事にしっかり集中し、その後近くの公園でジョギングをしました。とにかく夕方以降、気持ちよく時間を過ごせた余韻が残っています。科学的な観点で本当に効果があるのかはわからないですが、信じやすい私はしっかりブースターショットの恩恵を受けたと言えるのではないでしょうか。笑
新しい食に積極的に挑戦していこう
今回は事務局チャレンジ第一回として、「経験した事のない食品」に挑戦することで、食の幅を広げることに成功しました。小さな成功体験は大きな成功に繋がります。是非、皆さんも身の回りにある挑戦を行い、成功体験をつかんでください!
如何だったでしょうか。今後も事務局として様々なことに挑戦していきますので、お楽しみに!ご質問やご意見あれば、是非お問い合わせフォームをご活用ください!!記事が良かったらシェアをお願いします!
執筆者: Nao
大阪育ち、ボストンとの出会いは大学院留学。日系農業ベンチャー(IPO) 、外資系大手消費財メーカーなどを経て現在は海外展開を加速化させたい消費者向けブランドのマーケティング支援サービスを開発中。起業家教育の本質を世の中に伝えるため、Boston SEEDsにボランティアで参加。
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