皆様も、何か新しいことに挑戦しようと思い立ったものの、それを継続できずにやめてしまった経験があるのではないでしょうか。筋トレ、ランニング、読書、日記… 筆者も耳が痛いです。
しかし、継続することによって初めて変化が現れる、継続することで効果が生まれることが多いのも事実。
そこで今回は、「どうすれば戦略的に継続をすることができるのか」を探るべく、アベナ・トークス氏の記事をご紹介します。
アベナ氏は、アメリカの事業家で、Medium(記事投稿プラットフォーム)に記事を投稿するライターでもあります。彼女は自分の過去を振り返り、「週に3回記事を公開する」という単純な行為をひたすら継続したことが、自分を収益4ドルほどの無名ライターから、メーリングリストの読者5万人、月のアクセス数20万人を稼ぐまでに成長させた、と述べています。
アベナ氏の体験談と継続するためのアドバイス
何かに取り組み、それを続けるという一貫した努力には、とても大きな力があります。優れた成功を収めた人々を観察すると、共通してその第一の特徴は、挑み続ける能力です。
アベナ氏は、これを “hitting the wall(壁にぶつかる)” と呼んでいます。
「走っているときに壁にぶつかると、あなたは痛がりながらも少し来た道を戻り、さっきよりも大きな助走をつけて走りこむのではありませんか?あなたの目標は壁を破ることであり、壁を破るには何度も挑戦する必要があることを受け入れられるのです。望む結果を得るまで、その壁にぶつかり続けるのです。」
成功は思ったほど難しくはありません。何かに継続して取り組もうとしているのは、実は社会のごく一部の人たちだけなのです。ほとんどの人が最初のハードルで諦めてしまうので、私たちがすべきことは、少しずつで良いので、毎日、他の人よりも多くのことを続けることです。
単純なことですが、継続することは難しく、やるべきことをつい忘れてしまう日もあります。そこで今回は、継続がもたらす5つのポジティブな効果をご紹介します。
- 継続すれば、効果測定が可能になる
効果があるかどうかを把握するためには、一定期間やってみることが重要です。一貫して取り組み続けなければ、その効果を測定することはできません。
例えば、アベナ氏は今、Mediumで毎日記事を公開する、150記事チャレンジに取り組んでいます。この効果は、150記事チャレンジを達成してはじめて測定することができます。
- 継続して何かをすることで、自分に責任を持たせる
ジェリー・サインフェルド氏(ドラマ「となりのサインフェルド」で有名なコメディアン)は、自分自身に責任を持たせるために「Don’t break the chain(鎖を切るな)」メソッドを使うことで有名です。この方法では、自分で定めた決め事を達成できた日にだけ、カレンダーの日付に×をつけます。目標は、カレンダーを×印でいっぱいにすることです。
彼は、毎日ジョークを作ると決めていたので、もしジョークを作ることができなかった日があれば、その×印の連鎖を断ち切って、もう一度やり直さなければなりません。継続性を保つために課題を設定することで、自分自身に責任を持たせるのです。
また、カレンダーの上に可視化された鎖が、なかなか長くならないことに気づいたら、目標を成し遂げるためには自分の何かを変えなければならないかもしれない、ということに気づけます。習慣を見直し、継続力を高める効果的なトレーニングです。
- 継続性は緊急性を生む
毎日やり遂げるべきことを自分に課していることがわかると、そのタスクに緊急性が生まれます。やらなければならないことだと認識できるので、実際にやり遂げる可能性が高まります。
- 継続性があなたの評判を確立する
あなたが一貫して取り組み続ければ、やがて信頼を築くことができます。人々は、あなたがやっていることに注目し始め、あなたとかかわりたいと思うようになります。仕事に対して継続力を持って取り組める人は、他の継続性のある人を引き付け、また一貫性をもって取り組もうと努力している人を引き付けます。
- 何かに執着することで富を築く
「何かに執着することで富を築くことができる」と言うのは簡単なことのように感じますが、実際に先駆者たちに注目してみると、彼らがやったことは何かに長く取り組み続けることでした。
例えば、英国でのアベナ氏のメンターの一人は、ロンドンでカフェテリアを経営していました。彼女は、特徴的なパンケーキやワッフルのレシピを開発することで、巨額の富を築き上げました。味も品質も一定で、人々はロンドン中から彼女のパンケーキやワッフルを食べにやってきます。彼女はアベナ氏に、「もしお金持ちになりたいなら、生産し続け、創造し続け、うまくいくものを見つけたら、複製し、複製し、複製しなさい」と言ったそうです。1つのことに取り組み続ければ成果がでるということを伝えたわけです。
一貫性を築く最も簡単な方法の1つは、自分に小さな課題を課すことだとアベナ氏は言います。彼女は今、Mediumで150記事チャレンジをしていますが、これを読んでいる皆さんが最初から大きなチャレンジに取り組む必要はありません。アベナ氏もはじめは30記事のチャレンジから始めて、徐々に目標を増やして100記事チャレンジまで続け、今は150記事をやっています。小さなチャレンジを自分に課して、勢いをつけ、そこから続けていくことがコツです。
自分で設定できるライティングチャレンジの例
・1日500文字、5日間書き続ける
・週に3本、2週間記事を投稿する
・毎週2本のブログ記事を書き、1ヶ月間続ける
・毎日1ページのジャーナリングを30日間続ける
・14日間、毎日記事のアイデアを書く
・14日間、1日1本の記事を書き、出版する
自分に課せる小さな挑戦はたくさんあります。挑戦することに慣れておらず、以前から一貫性を保つことに苦しんできた人は、まず小さなことから始めて積み上げていきましょう。大きな習慣に取り組む前に、小さな習慣を身につけましょう。最も簡単な挑戦は、来週1週間は毎日10分間何かを書き続けることです。数日経てば、10分より長く書きたいと思うようになるでしょう。進捗状況を測定し、強度を上げ、継続し、ゆっくりと着実に進歩し、最後には一貫した努力ができるようになるのです。
今回は、継続することのパワーについてご紹介しました。如何だったでしょうか?本サイトではボストンで話題のニュースや挑戦を後押しする記事をご紹介しています。ご質問やご意見あれば、是非お問い合わせフォームをご活用ください!!記事が良かったらシェアをお願いします!
引用
Medium「The Transformative Power of Consistency and Why You Should Set Yourself Small Challenges」
参考
Medium「Jerry Seinfeld’s Productivity Hack: Don’t Break the Chain!」
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