革新的イノベーションを目指して ―若者たちのコミュニティ作りへの新たな挑戦

Picture1

近年、アメリカを中心として、多くの企業が革新的なイノベーションを目指して、優秀な人材の採用や有機的な組織・コミュニティづくりに取り組んでいます。

 

アメリカで話題になっている「シェアハウス」は、その取組の一つとして非常に注目されており、実際に様々な業界で、同じ志を持っている人が共同生活をし、イノベーションを起こそうとしています。

 

今回は、そんな今話題のシェアハウスのうち、ボストン・ケンブリッジエリアで新しく設立された「ドージョーハウス(Dojo House)」をご紹介します。アメリカの若者たちが、革新的なイノベーションを起こすために、具体的にどのようなコミュニティを作ろうと挑戦しているのか、ぜひ参考にしてみてください。

 

アメリカでのシェアハウストレンド

近年、様々な業種において「シェアハウス」がイノベーションを起こす場所になっています。サンフランシスコ・ベイエリアハッカーホーム(Hacker Homes)は、コロナウイルスが消し去った「協働による相乗効果」を再現しようとする試みです。また、ロサンゼルスには、ティックトッカ―(TikToker)が共同生活してコンテンツを作る、ハイプハウス(Hype House)というマンションがあります。Youtuberグループ「Team 10」の元メンバーThomas Petrou(トーマス・ペトロ)氏を始め、10~20代の若者が共に暮らし、動画を撮影しています。また、AirbnbやUberの元プロダクトマネージャーであるマイケル・ホウク氏など18人の起業家が設立したのは、ローンチハウス(Launch House)。実際に共同生活はイノベーションを促進し、入居者たちはわずか数週間の間に、9つのプロダクトを生み出しました。

 

ボストンの注目シェアハウスとは

そして今、ボストンもこのトレンドに乗り、若い科学者のための独自のシェアハウスを立ち上げました。ドージョーハウス(Dojo Houseとして知られるこの共同生活空間は、この夏、19歳から22歳の、未来のバイオテクノロジー起業家や科学者6人を受け入れ、ライフサイエンスコミュニティのワークショップ、ディナー、学習グループを企画します。

 

このハウスは、ライフサイエンス分野の大学生および大学院生を支援するグローバルプログラム「ニュークリエイト・ドージョー(Nucleate Dojo)」にちなんで名づけられ、同組織によって運営されています。同組織によると、ドージョーハウスは、史上初のバイオテクノロジーに特化した若手科学者のためのシェアハウスとなるそうです。

 

ニュークリエイト・ドージョーの共同設立者であり、Pillar VCでバイオテクノロジーのプラットフォームアソシエイトを務めるSubaita Rahman(スバイタ・ラーマン)氏は、次のように述べています。「技術系の子供たちは、ハッカーハウスの運営を通して、クールなカンファレンスに参加し、デジタル技術や暗号、Web3の未来について学ぶことにワクワクしています。そして私は、その若くて新鮮なエネルギーを、バイオテクノロジー業界に持ち込みたいのです。」

 

トロント大学の4年生であるラーマン氏は、ニュークリエイト・ドージョーと今回のプログラムは、2020年に彼女が立ち上げをサポートしたオンライン上のグループから始まったと言います。そのオンライン上のグループはバイオドージョー(BioDojo)という名前で知られており、若者が生命科学について学んだり、ネットワークを構築するのを支援してきました。大学院生を対象とするニュークリエイト・ドージョーと比べ、ドージョーハウスはもう少し若い世代にアプローチすることができるという特徴があります。これは、「早い時期に多くのものに触れることで、どのような道に進みたいか自分の意志で考えることができる」というラーマン氏の考えによるものです。

 

ドージョーハウスの中での暮らしはどのようなものでしょうか。

朝は、ハウス内のキッチンにみんなが集まって、その日の目標を共有します。リビングルームはくつろぎの場であると同時に、プロジェクターを使ったワークショップを開催し、新しいプロジェクトやスキルを共有する場でもあるそうです。アパートの正面にある窓際の部屋は、机を並べてコラボレーションスペースを作り、WeWork風のオフィスに変身させてあります。このように、本来の機能とは別に、若いサイエンティストのための居住空間の使い方の工夫がなされているのです。

 

ラーマン氏は、「今やっていることや、最近読んだ本について話すこともあります。そうした会話は自然発生的で、それがハウスでの体験を本当に良いものにしている大きな理由です。」と述べています。

 

ただし、ハウスを健全なイノベーションスペースとして使い続けるためには、しっかりとした管理が必要です。そこで、ラーマン氏とドージョーハウスの共同設立者であるCarol Magalhaes(キャロル・マガルヘス)氏は、この夏、共にハウスに住み、ハウスの住人が体現すべき3つの価値観を決めました。それは、「キャリアにリスクを負うことを厭わないこと」「アイデアを行動に移すこと」「柔軟に信念を変えることにオープンであること」です。

 

2021年夏、ドージョーハウスで暮らすのは、6人の若者たちです。彼らは、ブラジル、カナダ、イギリスなど世界各国から集まり、機械学習、AI、生物化学、神経科学といった分野のバックグラウンドを持っています。ほとんどの人が、この夏、この家に住みながら、インターンシップやボランティア活動をこなしています。

 

ラーマン氏は、彼らが毎日顔を合わせ、各人のユニークなスキルセットが組み合わさることにより、知識の共有と偶然の発見が生まれることを期待していると述べています。

 

ドージョーハウスには、お互いにアイデアを出し合い、話し合い、そこから何か新しいものが生まれる仕組みがあります。さらにこの共同生活を通して、次の共同創業者を見つけられる可能性もあるのです。コミュニティやメンターがいることで、年齢に関係なくバイオテクノロジーのイノベーションを起こす自信を持つことができます。自分のアイデアを前進させるための人や資源を、生活を通して見つけることができるのです。

 

今回は、革新的イノベーションを目指した、若者たちのコミュニティづくりについてご紹介しました。如何だったでしょうか?ご質問やご意見あれば、是非お問い合わせフォームをご活用ください!!記事が良かったらシェアをお願いします!

 

引用:

Boston Inno「A ‘hacker house’ for young biotech leaders opens in Cambridge

参考:

TechCrunch+「Startup founders set up hacker homes to recreate Silicon Valley synergy

CELESY[セレシー]「海外TikTokスターが暮らす!話題のHype Houseと人気メンバーのプロフィールとは?

Share on facebook
Facebook
Share on twitter
Twitter
Share on linkedin
LinkedIn

Motivation

Action