サイバーセキュリティの次世代を担うのはボストン?世界の動向とボストンが注目される理由に迫る

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昨今のデジタルテクノロジーの急速な進化に伴い、あらゆる業界でDX(デジタル・トランスフォーメーション)が進んでいます。DXにより新たな価値が創出される一方で、データの流出等のリスクも高まるため、サイバーセキュリティ(コンピューターへの不正侵入やデータ改ざんなどがされないようコンピューターやネットワークの安全を確保すること)の重要性が高まっています。皆様の中にも、サイバーセキュリティ業界におけるビジネスの拡大を検討されている方や、サービスや製品、業務におけるDXの推進とセキュリティの確保の両立に苦心されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

世界中でサイバーセキュリティ市場の成長が期待されている中、次世代のサイバーセキュリティ業界をリードする存在として、今、ボストンに注目が集まっています。そこで今回は、昨今のサイバーセキュリティ市場の動向と、ボストンにおけるトレンドをご紹介します!

サイバーセキュリティの次世代を担うのはボストン?世界の動向とボストンが注目される理由に迫る

引用:PayPay銀行「重要性を増すサイバーセキュリティへ投資!

 

 

サイバーセキュリティ市場の現状

2022年3月、Googleがサイバーセキュリティ企業Mandiant(マンディアント)を買収することを発表しました。Googleだけではなく、近年、ビッグテック(巨大IT企業)によるサイバーセキュリティ企業の買収は増加しており、GAFAMと呼ばれる5社が買収に費やした金額は、過去6年間に渡って、およそ右肩上がりに増加しています。

サイバーセキュリティの次世代を担うのはボストン?世界の動向とボストンが注目される理由に迫る

引用:Statista“Big Tech Invests Big in Cybersecurity”

 

 

しかし、人材不足を主な原因として、日本はサイバーセキュリティ分野で世界に大きく遅れを取っている状況です。国際戦略研究所(IISS)が2021年6月に発表した、世界各国のデジタル総合力の評価(CYBER CAPABILITIES AND NATIONAL POWER: A NET ASSESSMENT)で、日本は北朝鮮やベトナム、マレーシアなどの国家と共に最下位のグループに位置付けられました。同評価は、世界15カ国を対象に、サイバーセキュリティの強固さやサイバースペースに対するガバナンス、サイバー攻撃能力など、7項目を総合的に判断し、3段階でランク付けしたものです。サイバー技術の多分野での活用、世界における優位性が評価され、1位グループにはアメリカが唯一ランクイン。2位グループに中国やロシア、イギリスなどが多数の国がランクインしています。

 

日本では、2014年のサイバーセキュリティ基本法公布以降、政府によるサイバーセキュリティ人材育成強化の取組が本格化しました。しかし、NRIセキュアが実施したサイバーセキュリティの実態調査である「NRI Secure Insight 2020」で、日本企業は海外と比べ、サイバーセキュリティ人材が圧倒的に不足していると明らかになりました。この状況は過去数年にわたって変わっていません。

 

 

 

ボストンでは何が起きているか

そんな中、ボストンが次世代のサイバーセキュリティハブになる都市として注目を集めています。現時点では、ボストンはまだアメリカ屈指のサイバーセキュリティの中心地というわけではありませんが、Value Creation Labs(VCL)が発表した新しいレポートにおいて、企業、大学、研究機関、投資家の集積が、地域のサイバーセキュリティ産業を支えているとして評価されました。優れたエコシステムを土壌として、ボストン地域のサイバーセキュリティ関連企業には資金が流入し続けており、実際にボストンを含むマサチューセッツ州のサイバーセキュリティ企業への資金提供は、2021年には前年比5倍に増加しました。この数字は、2022年にはさらに増加すると予想されています。

 

VCLのアナリストであるマグリッタ氏は、このボストンでのサイバーセキュリティへの投資増加は、企業や個人によるテクノロジーの利用が増加し、それがサイバー脅威の増加につながっていることを反映していると分析しています。実際に、SonicWall社(ソニックウォール)の最新のサイバー脅威レポートによると、2021年、世界のランサムウェア(身代金要求型ウイルス)によるサイバー攻撃は、世界で105%も増加したそうです。

 

また同レポートは、サイバーセキュリティ業界の中でビジネスの細分化が進んでいることにも注目しています。マグリッタ氏は、企業が多様なツールを組み合わせて使うことを可能にするプラットフォームや、ヘルスケアやフィンテックなど、特定の業界に特化してサービスを提供するセキュリティ企業、高度な分析やAIを採用したセキュリティシステムなどが、今後成長するのではないかと予測しています。

 

現時点では、アメリカのサイバーセキュリティ業界をリードしているのはカリフォルニアです。しかしながら、ボストンが誇るエコシステム、そこに集まる人材と資金が、ボストンのサイバーセキュリティ業界をさらに成長させていくことは間違いなさそうです。

 

今回は、サイバーセキュリティに関して、市場の現状とボストンの動向をご紹介しました。如何だったでしょうか?

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引用:

Boston Inno「New report paints Boston as burgeoning cybersecurity hub

 

 

 

 

 

 

 

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