最新の医療・ヘルスケアトレンドを紹介!コロナを踏まえてアメリカで起きている変化とは?

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コロナ禍により生活様式が大きく変化した昨今において、医療・ヘルスケア業界は、こうした変化の影響を最も大きく受けた業界の一つと言えるでしょう。日本でも、コロナ禍をきっかけに、オンライン診療・オンライン健康診断といった「対面」を避けるための取組が進められています。また、コロナの感染予防に日常的に取り組む中で、予防・セルフケアに対する消費者の意識も高まっています。

 

このように医療・ヘルスケア業界を取り巻く環境が大きく変わる中で、今後この業界はどのように変化していくのか。医療・ヘルスケア業界のトレンド予測は、この業界に現在いらっしゃる方や、将来の参入を検討されている方にとって大きな関心事項だと思います。また、医療・ヘルスケアの変化は、私たちの生活にも大きな影響を与えます。

 

そこで今回は、医療・ヘルスケア業界の未来に関するヒントを探るべく、アメリカにおける2022年のヘルスケアトレンドを紹介したいと思います。このトレンドは、ボストンのハーバード大学系のヘルスケア企業であるハーバード・ピルグリム・ヘルスケア社と、同じくボストンのタフツ大学系のヘルスケア企業であるタフツ・ヘルスプラン社が予測したものです。

 

2022年のヘルスケアトレンドは、①医療費の節約、②遠隔医療の進展、③精神的な健康の重視、④健康の公平性の4つが挙げられ、いずれもパンデミックの発生と密接に関連しています。以下、これらの4つのトレンドについて詳しく紹介していきます。

 

 

トレンド①:医療費の節約

アメリカでは、医療費の高騰と処方薬へのアクセスが多くの消費者にとって問題となっています。政府は、保険適用外だと気づかずに医療を受けて高額な医療費を請求されることを防ぐノーサプライズ法(No Surprises Act)などの法律による政策変更を行い、費用の透明性を高めて経済的な負担の軽減に努めています。

政府だけでなく、雇用主も変化をもたらすことに貢献しています。雇用主は、健康保険会社と協力して、教育や健康保険プランの決定支援、健康保険の積立のためのツールやプログラムの周知を通じて、従業員の健康リテラシーを向上させるよう努めています。これにより、従業員が保険の選択肢についてより賢明な決定を下し、経済的負担を軽減することができるようになります。

 

 

トレンド②:遠隔医療の進展

今回のパンデミックは、遠隔医療や医師によるバーチャルな診察が、便利で効率的な医療を受けるための手段であることを示しました。しかし、まだ対処すべき問題があります。アメリカの保健福祉省による新しい調査では、遠隔医療利用者のうち、69%が少なくとも10万ドルの収入があり、62%が白人で、66%が民間保険に加入しているなど、利用者に偏りがあることが明らかになりました。なお、ウェアラブルやその他のモニタリングツールの充実により、現在、慢性疾患の遠隔治療が可能になっています。

 

来年には、さまざまな分野の医療提供者が、遠隔医療に対する多様なニーズに応えるために、VRや機械学習などのスマートテクノロジーの適用と投資を増やすと専門家は予測しています。雇用主は、こうした変化に対応し、従業員に最高のバーチャルケアの選択肢を提供できるよう、医療提供者に期待していると考えられます。

 

 

トレンド③:総合的なケアによる精神的な健康の増進

2年間のパンデミックによる失業や燃え尽き症候群の中で、2022年も雇用主は心の健康を優先させるでしょう。アメリカ精神医学会によると、大うつ病性障害に罹患しているアメリカの従業員は、欠勤、生産性低下、医療費などで年間2105億ドルの損失をもたらしているとのことです。

 

メンタルヘルスの重要性が高まる中、従業員の感情的、身体的、そして経済的な健康をサポートする総合的な福利厚生やプログラムが求められています。アメリカの調査会社ガートナー社の最近の分析によると、そのようなプログラムを利用した従業員は、心身の健康、そして睡眠までも改善したと報告しています。また、ハーバード大学系列のマクリーン病院は、行動医学に関する治療を受けた従業員の80%が、仕事の効率と満足度の向上を実感していると報告しています。

 

 

トレンド④:健康の公平性

今年のヘルスケアのトレンドにおいて、社会的弱者やリスクを抱える人々が最優先に考えられています。特に、テクノロジーが進化を続ける中、テクノロジーそのものを進化させることだけでなく、テクノロジーを使ってすべての人々がヘルスケアを利用できる方法を見つけることが重要になります。

 

パーソナライズされた福利厚生によって、職場でも公平性が重要であると考えられ始めてきています。例えば、柔軟な働き方ができない従業員には育児支援を追加するなど、特定の従業員層にターゲットを絞った福利厚生を提供する企業もすでに出てきています。

 

 

以上が、アメリカにおける2022年の医療・ヘルスケアトレンドでした。コロナ禍において急速な変化を続ける医療・ヘルスケア業界のトレンド予測のヒントは得られましたでしょうか。

 

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引用:

BOSTON BUSINESS JOURNAL「4 big health benefits trends to watch in 2022

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